VideoCopilot社のAfterEffect用無料プラグイン「Sure Target 2」をご紹介します。
指定した3Dレイヤーへ、カメラを自動追従させるプラグインです。
少しクセのあるプラグインですが、使い方がわかれば大活躍すると思います。
CCとCS6で使い方が少し違うので、それぞれの使い方もまとめてあります。
金額:無料
商用利用:可
対応バージョン:不明(動作保証、サポートは行っていないとのこと。私の環境ではCS6/CC共に動作しました)
Sure Target 2 で出来ること
Sure Target 2 から、自身で配置した3Dレイヤーを指定することで、カメラを自動追尾させることができます。
自分でカメラを作成した場合、被写体となる3Dレイヤーを移動させると、カメラも再調整が必要になります。しかし、このプラグインを使うことで、カメラが被写体を自動追尾するので、カメラの変更が不要になります。
最大100個まで3Dレイヤーを指定できるので、ターゲットが多い動画にも使えます。
ダウンロード/インストール方法
- Video Copilot 社のダウンロードページにアクセス
- ”DOWNLOAD PLUGIN”ボタンから、プラグインをダウンロード
- zipファイルを解凍し、AfterEffectsのプラグインフォルダに移動すれば完了
Plug-ins フォルダーは、初期設定では次の場所にあります。
(Windows)Program Files¥Adobe¥Adobe After Effects ¥Support Files
(Mac OS)Applications/Adobe After Effects
https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/using/plug-ins.html
使い方
公式チュートリアル
以下が公式のチュートリアルです。英語ですが、私はこの動画を見てなんとなく理解しました。
使い方
CCの場合、プラグインの使い方にかなりクセがあるので、簡単に手順をまとめてみました。ダウンロードページにある書き込みを参考に、試行錯誤して、以下の手順にたどり着きました。
今回は、3Dのテキストレイヤー3個をターゲットにした場合を例にした説明です。
CCの場合
- プロジェクトを新規作成
- [ファイル] – [プロジェクト設定] – [エクスプレッション] – [以前のExtendScript] を選択し、[OK]を選択。
- 新規コンポジションを作成(以降、このコンポジションでの作業)
- テキストレイヤーを3個作成し、任意の文字を入力し、[3Dレイヤー]にチェック
- テキストレイヤーの位置や角度を適当にずらす
- [レイヤー] – [新規] – [カメラ] で、[Sure Target Camera]という名前のカメラを作成(以降、cameraと記載)
- [レイヤー] – [新規] – [ヌルオブジェクト] で、ヌルオブジェクトを作成(以降、nullと表記)
- nullを3Dレイヤーに設定
- nullに[Sure Target] エフェクトを適用
- nullに適用された[Sure Target]エフェクトの、Target 1~3に、作成済みのテキストレイヤーを指定
- プロジェクトを保存して閉じ、再度プロジェクトを開く
- 必要に応じて、[Sure Target Camera]や、nullのトランスフォームでカメラ位置調整
- [Sure Target]エフェクトの[Sure Target]をキーフレームなどで1~3に動かすことでカメラが自動移動
CS6の場合
- プロジェクトを新規作成
- 新規コンポジションを作成(以降、このコンポジションでの作業)
- テキストレイヤーを3個作成し、任意の文字を入力し、[3Dレイヤー]にチェック
- テキストレイヤーの位置や角度を適当にずらす
- [レイヤー] – [新規] – [ヌルオブジェクト] で、ヌルオブジェクトを作成(レイヤー名:null)
- nullを3Dレイヤーに設定
- nullに[Sure Target] エフェクトを適用することで、カメラレイヤー[Sure Target Camera]が自動作成
- nullに適用された[Sure Target]エフェクトの、Target 1~3に、作成済みのテキストレイヤーを指定
- 必要に応じて、[Sure Target Camera]や、nullのトランスフォームでカメラ位置調整
- [Sure Target]エフェクトの[Sure Target]をキーフレームなどで1~3に動かすことでカメラが自動移動
プラグイン動作
具体的に、どの値を変えるとどのような効果があるのかについてまとめたのが、以下の動画です。
この動画に登場するレイヤー名や追加設定などは、以下の通りです。
- テキストレイヤーを100個作成し、Target 1~Target 100とテキスト入力
- テキストレイヤーの名前はtextLayerTarget01~100
- テキストレイヤーの3Dレイヤーとモーションブラーにチェック
100個のレイヤーを配置して、位置をずらすのは大変なので、レイヤーコピペだけで、位置や角度をランダムに指定しています。具体的なやり方は、以下の記事を組み合わせることで実現できます。
ちなみに、動画内に出てくる黄色いパーティクルには、標準エフェクトの「CC Particle World」を使っています。 「CC Particle World」 はカメラ対応エフェクトのため、「Sure Target 2」のカメラの動きに合わせて動いてくれます。
まとめ
3Dレイヤーに対し、カメラで動きをつけると、ダイナミックな表現が行えますが、ハードルが高いと感じている方も多いと思います。
そこで、この「 Sure Target 2 」により、カメラの動作を自動化することで、簡単にカメラで動きをつけることができます。
ちょっとクセがあるのが難点ですが、使い方がわかれば大活躍すると思いますので、興味のある方はお試しください。
「 Sure Target 2 」以外のプラグインも紹介していますので、YouTube COLOR CODE – AE のチャンネル登録もお待ちしております!