《乱数活用!》レイヤーのパラメーターをランダムに指定する方法

Adobe AfterEffects では、「random」エクスプレッションを使うことで、簡単に乱数(ランダムな値)を生成することができます。

乱数を使うと、位置、回転、不透明度、色など、様々なパラメーターをランダムに指定することができるので、作業を大幅に効率化できます。

今回は、この乱数を使い、複数のレイヤー位置をランダムに指定する方法を例にご紹介します。

※ エクスプレッションの使い方については以下の記事で説明していますのでご覧ください。
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エクスプレッションの使い方

実現イメージ

以下の動画では、放物線の頂点の位置や、速度、サイズなど、様々なパラメーターを乱数で指定しています。

今回は、レイヤーをコピペするだけで、ランダムな位置にレイヤーを配置する方法をご紹介します。

処理イメージ

「random」エクスプレッションを使うことで、X位置が200~1720、Y位置が200~880の範囲になります。レイヤーをコピペして増やしても、この範囲内にランダム配置されます。

事前準備

① 新規コンポジションを作成(1920×1080)

② シェイプレイヤーを作成し、「楕円形」などの図形と「塗り」を追加し、レイヤー名を「layer0001」にします。

これで準備OKです。

処理内容

以下のコードを「layer0001」の位置のエクスプレッションにコピペします。

//© 2021 COLORCODE-AE
seedRandom(0, true);
var nPositionX = random(200, 1720);
var nPositionY = random(200, 880);
[nPositionX, nPositionY];

これで、X位置が200~1720、Y位置が200~880の範囲の値になったはずです。

この状態でレイヤーをコピペすると、同じ範囲内で、赤い円の位置が変わるはずです。

処理説明

「random」エクスプレッションを使うと、指定した範囲の値をランダムに取得できます。しかし、時間の経過とともに値が変わってしまうので、このままでは使用できません。

そこで、この乱数を時間経過で変わらないように固定化するのが「seedRandom」エクスプレッションです。

「seedRandom」は乱数のシード値(生成パターン)変えるのに使用しますが、シード値に時間を使用するかどうかを設定できるので、これを使っています。

乱数の使い方について詳しくは以下の記事をご覧ください。

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乱数を自由自在に使う方法

まとめ

複数のレイヤーを扱うときに、手作業で設定にばらつきを出すのは非常に大変です。

そんな時には乱数を使うことで簡単にばらつきを出せますので、お試しください。

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