YouTube「COLOR CODE – AE」チャンネルで公開している、AfterEffectsのエクスプレッション動画を最大限に活用する方法についてご紹介したいと思います。
この記事を活用することで、エクスプレッションを「探す」「使う」作業をさらに効率化できると思います。
エクスプレッションの種類
AfterEffectsのエクスプレッションは、大きく分けて2種類あります。
- プロパティ・・・データ
- メソッド・・・処理
まじめに説明すると、プロパティとは、クラスを実体化したオブジェクトから取得できるデータのことで、メソッドは、オブジェクトから実行する処理のことです。
わかりやすく書くと、使うときに()が不要なのがプロパティ、()が必要なのがメソッドです。
具体的には、thisCompはプロパティ、comp(name)はメソッドです。
動画の種類
私が制作した動画の種類は以下の2種類です。
- Ae全エクスプレッション ・・・ カテゴリ毎の全エクスプレッションを1つの動画にまとめたもの
- Aeエクスプレッション ・・・ 1つのエクスプレッション（メソッド）の全引数を1つの動画にまとめたもの
使うエクスプレッションを探す
エクスプレッションでどんなことができるのかを知りたい場合は、実際の実行結果を見るのが一番早いと思います。
まずは、カテゴリ毎の全エクスプレッションをまとめた「Ae全エクスプレッション」動画を使います。各カテゴリの動画リンクと簡単な説明を以下の表にまとめてみました。
「説明」から使いたいエクスプレッションのカテゴリを選んで、リンク先の動画を確認します。
| カテゴリ名 | 説明 |
| Global | コンポジション／レイヤー取得など全体に関わるもの |
| Time Conversion | 時間単位変換 |
| Vector Math | ベクトルの演算 |
| Random Numbers | 乱数生成 |
| Interpolation | 2値間をリニアに動かす |
| Color Conversion | 色空間変換 |
| Other Math | 角度単位変換 |
| Comp | コンポジションプロパティ、レイヤー／コンポジションマーカー取得 |
| Footage | フッテージプロパティ |
| Layer>Sub-objects | ソース、エフェクト、マスク取得 |
| Layer>General | レイヤープロパティと色取得 |
| Layer>Properties | トランスフォームプロパティ、レイヤーマーカー取得 |
| Layer>3D | 3Dレイヤープロパティ |
| Layer>Space Transforms | 空間座標変換 |
| Camera | カメラプロパティ |
| Light | ライトプロパティ |
| Effect | エフェクトプロパティとパラメーター取得 |
| Mask | マスクプロパティ |
| Property | 動きや速度に関するプロパティ／メソッド |
| Project properties | プロジェクトプロパティ |
| Key | キーフレームプロパティ |
| MarkerKey | マーカープロパティ |
プロパティを使う場合
使いたいエクスプレッションがプロパティだった場合は、上記の動画をそのまま使うので、「エクスプレッションの使い方を確認する」に進みます。
メソッドを使う場合
使いたいエクスプレッションがメソッドだった場合は、全引数を説明した動画を別途用意してありますので「Aeエクスプレッション」動画を探します。
動画の検索方法
ここでは《Aeエクスプレッション》wiggleを、探す場合の例で説明します。
- COLOR CODE – AE チャンネルの検索ボックスに 「wiggle」と入力し、検索を実行。
- 「wiggle」のAeエクスプレッション動画が出てくるので、再生します。
※ 検索しても出てこない場合は、すみませんが制作していないエクスプレッションかもしれません。
エクスプレッションの使い方を確認する
ここでは、Propertyカテゴリの《Aeエクスプレッション》wiggle を使用する場合の説明をしていきます。
画面表示説明
動画を再生すると、上記のような画面が表示されます。それぞれの意味は以下のとおりです。
- エクスプレッションカテゴリ、エクスプレッション名
- 動画内順序
- エクスプレッション（引数）名
- エクスプレッション（引数）説明
- サンプルコード
- 画面からは読み取れないレイヤー外操作（該当操作がある場合のみ）
動画内で表示されているコンポジション名やレイヤー名を合わせると、⑤のサンプルコードでそのまま動作するように作っているつもりです。
具体的な記述方法がわからないという場合の参考にしていただければと思います。
ここからは、アイコンの説明です。
アイコン説明
レイヤー外操作を意味する、⑤のアイコンの説明です。
コンポジションへの配置
| アイコン | 説明 |
 | コンポジション内にライトレイヤーを配置 |
 | コンポジション内にカメラレイヤーを配置 |
まとめ
AfterEffectsのエクスプレッションは、wiggleなどの主要なもの以外にも、とても便利なものがたくさんあります。
まずは、「Ae全エクスプレッション」動画を見てどんなことができるのかを知るだけでも、選択肢が大きく広がると思いますので、ぜひご活用ください。
動画は全てCOLOR CODE – AE チャンネルで公開しています。チャンネル登録すると、最新動画にもすぐにアクセスできますので、興味のある方は登録をお待ちしております。
ちなみに、私のエクスプレッションの情報源は、Adobeの公式の「エクスプレッション言語リファレンス」です。エクスプレッションの詳細な仕様が知りたい方はご覧ください。
